一発屋じゃなく、百発百中屋になろう。
ときどき120点の製品を生みだす会社と、常に安心して使える製品を生み出せる会社。大量の部品を発注したい場合、どちらに頼みたいだろう。基本理念「品質至上」は、いいものをつくるためにほかを犠牲にしていいってことじゃない。製品をどれだけ量産しても、すべてが安心して使える品質を生みだせる製造体制をつき詰めるってことだと思ってる。入社してからずっと品質管理にかかわってきたからこそ、なおさらそう思う。品質管理は、不良品を作らないためにはどうすればいいかを考え実行する仕事。安心して使える製品を生みだし続けることが、お客様から求められ続けることなんだって身に染みている。安定した品質を確保できる人は、何十年と活躍し続けられる市場価値の高い人になれる。だからこそ、チームリーダーとして、僕は一人でも多くの「品質至上」を実現できる後輩を育てたい。いま面倒を見ている後輩も、これから入社してきてくれる後輩も、品質管理の現場で鍛えられた、小手先にとどまらない「良い品づくり」を実現するための考え方や経験のすべてを伝えていくつもりでいる。最高品質を追い求めることだけが、ものづくりに携わる人間が目指す到達点じゃない。「いつも安心して仕事をお願いできるよ」そう言われる、百発百中のものづくりだって、きっと目指しがいのあるプロフェッショナルのひとつの姿なんだから。
会社に感謝を伝えたい。言葉よりも、売上づくりで。
口だけじゃなく、実践する会社。それが僕にとってのKUROTAです。入社する前、やる気があるなら若手にもチャンスをくれるとは聞いていたのですが、間違いありません。営業職にも関わらず、勉強のため、検査も、加工も、それぞれ1年以上経験させてもらいました。ものづくりに詳しくなれただけでなく、他部署とのコミュニケーションもうまく取れるため、営業活動にも大きなプラスになっています。行動で示すスタンスは、お客様に対してだってそうです。難しい案件も「検討します」でお茶を濁すのではなく、本気で行動におこす。だから、他社では断られたことも、ウチならできるんじゃないかと頼っていただける大手メーカー様がいます。期待に応え続けたいですよね。そのためには、経営理念の「良い品づくり、人づくり」の追求は必要不可欠。そして、品質向上も人材育成も、利益を上げ続けないと継続できません。これまでずいぶん自分に投資してもらいました。リーダーをやらせてもらって、これからは自分が会社や従業員のみんなに還元していく番だと思っています。恩返しは感謝の言葉もいいけれど、営業らしく”売上づくり”で。僕のなかで、ビジョンというか目標があるんです。それは、従業員みんなが6か月のボーナスをもらえるほどに成長させること。いろんな幸せのカタチがあるなかで、お金は営業としてもわかりやすい指標になるので。言いっぱなしじゃなく、行動で実現していきますよ。
情熱で、周囲の心に火をつけろ。
入社当初、仕事はつまらないものだった。配属先の岐阜工場で、アルミを研磨する仕事をこなす。ほんとうに、ただこなすだけ。それでいいと思ってた。だけど、上司の横居さんは違った。ひたすら叱咤し続けてくれた。子どもみたいだけど、そこで少しずつ変わっていけたように思う。製品の不良率を下げる改善活動をするようになって、面白くなった。周囲も褒めてくれるようになり、仕事にのめりこんだ。横居さんは、相変わらず褒めてくれなかったけど。ただ「いっしょに養老工場に行かないか」と誘われたときは、認めてもらったようで嬉しかった。養老で働くようになって一人空回りしているとき、横居さんから「みんなを巻き込んで、全員の心に火をつけてくれよな」って言われて。それからは、先輩後輩関わらず相談して一緒に仕事を進めるようになった。成果を、みんなで分かち合う喜びを知った。ここに来てまた少し、自分は変わったと思う。最近、普段の行動で理念につながることはなんだろうと考えている。ひとつあるのは、周りの人間を巻き込むこと。巻き込んで、みんなで成長していくことで「品質至上」につなげ、「人づくり」を体現していく。そろそろ横居さんに支えられっぱなしじゃなくて、お互いに支えあう、そんな存在になりたい。
物理的に高い、目標があります。
その目標は、機械・装置をつくる工機チームを、ビルが建てられるくらい大きな部署に成長させること。一度決めたら、絶対に達成したい。「がんこだねー」と、友達から言われます。自分でも、そう思います。大きなきっかけがない限り、意見を変えることもないです。がんこ親父なんて言葉もありますが、ものづくりが好きなのは、たぶん父親ゆずり。「工作機械をつくりたい」一度そう思ったら一直線。数ある企業の中でKUROTAに興味をもったのは、工機チームを拡充したいという計画を聞いたから。ワクワクしてしまいました。ただ、はじめから大きな仕事に関われるわけもなく。今はツメをネイルではなく油で黒くしながら、工作機械の修理に奮闘中です。機械が止まれば製造が止まります。直す時間がかかった分だけ売上に響きます。いかに短時間で、より使いやすく、かつ安全に改善するのか。どれだけがんこ者でも、柔軟にあるゆる可能性を想定して修理に取り組むことが求められる仕事です。むずかしいけど、楽しいですね。分からないことがあればちゃんと教えてくれますし。ただ、先輩からは「あっ、教え過ぎちゃったから後は自分で考えて」なんて言われることもしばしば。任せてもらえるからこそ、できないこともたくさん見えてきます。まだまだ教えてもらうことばかり。早く独り立ちしたいです。今はたった5人の部署だけど、KUROTAの未来を支える事業になるかもしれないんですから。いや、しれないじゃないですね。してみせます。
品質を高めるのは、人の質。
品質って、いろんな意味があります。製品の完成度という意味もあれば、いかに大量に、安く、不良品を少なく生産できるかという意味の品質もあります。両方の品質の仕事に関わってきてつくづく思うのは、人の質を高めていけば、製品品質はいくらでも高めていけるということ。たとえば、生産ラインの効率をいかに上げるかというミッションの場合。工具を取るまで3歩かかるところを1歩にする。機械と機械の隙間をあけて近道をつくる。ちょっとしたアイデアでも年間100万円、ときには300万円のコスト削減になります。今いる品質保証チームでは、不良品がでたときに、製造チームと一緒になって、どの工場のどの工程で出たのかを徹底的に調べます。僕らのつくる部品は、車のブレーキやエンジンなど、もし壊れてしまったら人命に関わる部品です。品質に妥協はできません。すべての製品品質を保証するために、製品だけでなく、製造工程にも精通していなければなりません。覚えることが尽きないぶん、飽きることは一生ないと思います。そもそも製品の良し悪しは結局人が決めるものなので、自分が成長していくしかないのです。そういう意味ではいい場所で働かせてもらっていると思います。品質のことはアイツに聞けば何でもわかる、という存在になれる場所でもありますからね。